【解439】信頼関係があるからこそ素直に感情を表現でき、それが共同体や組織の絆を強くする(つるっち)〜デイサービス

【解439】信頼関係があるからこそ素直に感情を表現でき、それが共同体や組織の絆を強くする(つるっち)〜デイサービス

「今」自分の中に芽生えた感情を、その都度、言葉にするということはとても大切なことです。

今日は下の記事を私になりに整理します。

デイサービスの翌日分の準備は、お年寄りの毎日の日課。スタッフ「さあ。今日のお仕事ですよ。名札の整理、お願いね」おばあちゃん「だめって言ったらどうするの?(笑)」スタッフ「だめって言っても知らん顔するから大丈夫(笑)」おばあちゃん「それが一番だねえ(笑)」相手を気遣いながらも、気兼ねなくおしゃべりができる関係です。心の中には、「今」の新しい感情が生まれます。過去の感情を心の中にしまったままにしておくと「今」の感情を感じることに鈍感になってしまいます。せっかくの楽しいことを心から笑えない。だから...

今日の話のポイントは3つです。

1感情を具体的に表現することのメリット
2おたがいサロンのお年寄りや子どもたちは素直に感情を表現する理由
3感情を言葉にして伝えることで信頼の絆は強まる

感謝の思いが湧いた時、「ありがとう」と素直に相手に伝える。
嫌なことがあったら、「嫌だなあ」という思いを言葉にして伝える。

感情を具体的に表現することのメリット

些細なことのように見えますが、とても大切なことです。人間は、言葉がないと、相手の見た目や雰囲気だけで、いくらでも相手の思いを読み込んでしまうものです。実際には、相手は「なんとも思ってない」ことも、或いは「むしろ楽しんでいた」としても「怒っているかもしれない」「不快に思っているかもしれない」という勘違いをしてしまい、それに続くコミュニケーションがギクシャクしてしまうことがあります。一層、たちが悪いのは、負の感情を押し殺してしまうことです。実際には、不快な思いをしているにも関わらず、それを顔にも言葉にも出さず、ぐっと胸のうちに押さえ込んでしまう時、何かの拍子に爆発することがあります。

もちろん、言葉といえど、万能ではありません。人間はとても複雑な生きものですから。ですが、言葉にして具体的に伝えることは、互いのコミュニケーションにとってとても大切です。(この話はまた別の機会に書きます)

おたがいサロンのお年寄りや子どもたちは素直に感情を表現するが相手を選ぶ

今自分の中に芽生えた感情を表現することは、多くの大人にとり、とりわけ日本人にとり、不得手かもしれません。「空気を読め」という言葉も流行るぐらいですから。「わざわざ言わなくてもわかるよ」かもしれません。気恥ずかしさから口にすることができないということだってあります。

一方、おたがいサロンにいる小さな子どもたちやお年寄りは、素直に感情を表現します。それがコミュニケーションをより円滑なものとします。でも、子どもたちもお年寄りも誰彼かまわず思ったことを口にするわけではありません。「相手を選ぶ」のです。

感情を言葉にして伝えることと信頼の絆

人間誰しも、「こんなことをいっても受け入れられないだろう」という場面では、なおのこと、ありのままの自分の感情を口にすることを恐れます。普通、それは理性によってあれこれ悩んでしまうものです。ところが、小さな子どもたちやお年寄りは、理性で考えるというよりも、「信頼できる」「言っても大丈夫だな」という確信を感覚的に捉えているように思います。認知症になってたくさんのことを忘れてしまいますが、その時々の感覚や感情は残るのです。

常日頃の関わりを通して、「受け入れられている」という実感がそうさせるのだと思うのです。信頼という絆を育むことで、冗談が言い合える「おたがいさま」の関係を築くことができます。

福祉とは無関係の世界に生きる人間にとり(他ならぬ私がそうでした)、おたがいサロンにおける日常は、とても示唆に富み興味深いです。たくさんのことを教えられます。
(つるっち)

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子育て中の方は、とても働きやすいと思います(お子さん連れでの勤務okとか・・・)

共生型デイサービスおたがいサロンでは、今年4月から一緒に働いてもらえるスタッフ(正社員/パート)さんを募集します。「北海道の働く女性応援プロジェクト」(北海道新聞社主催)企業部門「準グランプリ」受賞。女性が働きやすい職場を評価していただいたことにスタッフ一同大喜び↓資格や経験は不要、年齢も問いません。ただし車の普通免許を持ってて送迎業務に支障がなければ。子育て中の方も安心。お子さん連れて来ての勤務も可!(いや、むしろ大歓迎!)「送迎業務が可能である旨も強調して下さい」とスタッフかわちゃんにつっこまれた...
北海道の働く女性応援プロジェクト【HATAJOラボ】の企業部門で準グランプリに輝いた(北海道新聞社主催)。ご縁があって雑誌porocoの編集長 福崎里美さんの推薦をいただき応募した。「すご〜い!!」「しばらく前に、うち(=おたがいサロン)の働きやすい環境って何?、とかきいていたやつですか?」結果を伝えると、職員も一緒に大喜び。おたがいサロンでは当たり前のことが、他では違うこともある。でも、会社の中にいると何が違うのかよくわからない。特別な何かをやってるという実感もない。きっと、他の会社も同じような取り組みを...

共生型デイサービス「おたがいサロン」(室蘭市白鳥台)には

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