【解443】お年寄りから学ぶ「誠実に生きる」ということ – 室蘭の小さなデイサービスより
時間はどんな人間にも平等に与えられています。それをどう使うかは、その人次第。
ゲーテの言葉がふと脳裏をよぎります。
「急がずに、だが休まずに」(ohne Hast, aber ohne Rast)
この記事↓から、お年寄りが教えてくれる「今を生きる」ことの大切さについて令和初日は考えてみました。
１．時間は貴重な神様からの贈り物
時間はお金で買うことはできません。過ぎ去ってしまった時間は取り戻すことはできません。
「人生はあっという間」
おばあちゃんたちがこの言葉を口にするとき、その重みは一層増します。
私たち以上に、たくさんの経験をされてきた方々の言葉ですから、私たちの心につきささります。数えきれないほどの、辛かったこと、悲しかったこと、苦しかったことを経験して、今、生きている人生の大先輩の言葉ですから。
「自分のやりたいことを誠実にやりなさい。人生はあっという間だから」からは、
今与えられている現実の中で、
あなたは、他者と誠実に向き合っていますか？
あなたは、人の幸せを願っていますか？
あなたは、やりたいことができていますか？
あなたは、自分自身を愛していますか？
そんなメッセージが聞こえてきそうです。あれこれ考えさせられます。経験したことをしっかり自分のものにできているだろうか。襟元を正される思いです。
２.お年寄りは生き証人として大きな慰めも与えてくれる
おばあちゃんたちの言葉は、厳粛でもありますが、同時に、大きな慰めも与えてくれます。
おじいちゃん、おばあちゃんが語る言葉は、どんなにつらいことがあっても、乗り越えることができるという生きた言葉でもありますから。
今は笑顔で穏やかな生活をしているとしても、その一つ一つのしわに刻まれた痛みや苦しみが、雄弁に、でもやさしく語りかけているようです。
「今、とっても大変かもしれないけど、大丈夫だよ」と。
辛くて、悲しい、苦しいことでも、人は必ず乗り越えられるから大丈夫というのは、とても慰めに満ちたメッセージです。痛みを知っているから、お年寄りは、若い人たちを愛を持って見守ることができるのだろうな、と改めて思わされます。
いつまでも雪に覆われた冬のままではありません。いずれ季節が巡り春が訪れます。今朝、堅いアスファルトを突き破り顔を出しているつくしを見て嬉しくなりました。時間がかかっても、壁は破れる。つくしのような小さな小さな植物でも、かたいアスファルトを突き破って、外の世界に出てくることができるのですもの。
今、大変な現実の中にあっても、前を向いて希望を失わなければ、楽しい世界が待っている。そんなことを背中を押してくれる温もりに満ちたおばあちゃんの言葉から、たくさんのことを学ばせていただいてます。
「いろいろあったけど、私の人生よかったよ」と、心から言える生を日毎に心新たに築いていきたいな、と思わされます。
（つるっち）
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