お年寄りと児童は仲良し

お年寄りと児童は仲良し

看護学校の実習生がサロンでの実習を終えて話すことがあります。

障がいがある児童にどのように接すると良いのか戸惑う事もあったけれど、お年寄りが自然に接しているのを見て、自分自身が構えすぎていた事に気づかされた。意識しないで、普通に自然に関わっても良いのだと感じた。

学校が終わりサロンに子供たちが到着すると「ただいまー こんにちはー」と元気な声が響きます。昼食後、静かに優雅に一休みしていたおばあちゃん達は、「ほら、元気な子供たちが帰ってきた おかえりー」と急に表情が明るくなります。そしておばあちゃん達は、自然に優しく子供たちを受け入れます。子供たちはそれぞれ、おもちゃで遊び、おばあちゃん達の近くに行き、リラックスします。時には一緒にかるたをしたり、積み木崩し、パズル、認知症予防の間違い探しを一緒にやってみたり、自由に過ごしています。もちろん、洗濯物を干したり、畳んだり、おやつの準備後片付けのお手伝いも行います。

ある男の子は、昼寝をすると夜眠らずに家族が大変なんだとスタッフが説明すると、ソファーで横になって眠りそうになっている子を、おばあちゃんたちが協力して何とか起こそうとしています。甘えてくる子がいれば、家族が仕事で甘えられないのかもしれないから、代わりに甘えたらいいよと、優しく声をかけてくれます。お行儀が悪ければしっかり注意します。

逆に、お年寄りがパズルができなくて困惑していると、児童が手をだし助けてくれたり、認知症のおばあちゃんがいつも大切にしているお人形を、おばあちゃんに持ってきてくれたり、児童もお年寄りに優しくしてくれます。認知症の進んでいるおばあちゃんにはとても優しく、おばあちゃんの邪魔にならないように遊んでいます。

放課後等デイサービスは児童が社会に出るための自立に向けた訓練、指導をしながら家族の就労支援、レスパイトが目的です。基準該当の共生型デイサービスでは、子供たちの成長のために何ができるのだろうかと考え続けています。きっと子供たちが成人になる頃は、今とは違う社会になっているでしょう。障がいがあっても、今よりももっと社会の一員として自分の個性を活かせる環境になっていることを願っています。将来の社会の変化を想像しながら支援をしなくてはいけないと思っていながら、しかし、お年寄りとの関わりから、おたがいに助け合い、支え合って過ごすことで、社会生活に必要な協調性、他者貢献、自尊感情を経験できるのではないだろうかと、希望を持って見守っています。

もちろん、お年寄りと児童の関係が効果的になるように、意図的に間に入ることがスタッフの役割なので、高齢者、児童に関わらず、人の持っている個性を活かすスキルが必要です。お年寄りと児童が、他人だけれども一時の家族のように自然に過ごしているのを見ているととても幸せを感じます。

共生型デイサービス「おたがいサロン」(室蘭市白鳥台)には

◎「やりたい」に挑戦できるワクワクする自由がある
◎子どもからお年寄りまで誰でも安心して自分の個性を表現できる場所
◎生きる喜びを分かち合える仲間ができる
日常のあれこれ(スタッフ ブログ毎日更新中)

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