子供たちの可能性

子供たちの可能性

おたがいサロンを始めたころ、認可外保育を実施し、障がいの有無に関係なく子どもを受け入れていました。障がいがあるとか無いとかはあまり関係なく、子どもは皆、家族にとって社会にとって大切な子どもです。ただ、社会では障がいがあると生きづらいのは事実だと思います。そのために専門の施設や社会的支援があり、利用される方の負担が減るのであれば、企業として最善の努力をする必要があると判断し、障がいの児童が利用しやすくなるよう、可能な認可を受けてきました。結局現在は基準該当放課後等デイサービスになりました。

毎日サロンに来る子供たちと触れ合いながら、将来この子達の生活はどうなるのだろうか。そのために今、私たちが伝えられることは何だろうかと考え続けています。現在の障がいのある成人の生活を参考にして、支援しても良いのかとても迷うことがあります。社会はどんどん変化していきます。もっとこの子たちには可能性があるのではないだろうか。できることがあるのではないだろうか。社会の一員として個性を活かすことが出来るのではないだろうか。もっといろんな事に挑戦して人生を楽しめるのではないだろうか。この子達は将来どうしたいと思うのだろう。可能性を広げるために今できることは何だろう。

でも決して大人の思いを押し付けることはしたくありません。子どもの自律を目指しています。障がいのある、無いに関係なく、子供が自分の道を選べるように、子供のころから沢山のことを経験し、沢山の人に触れ合い、いろんな人の価値観に触れ、自分と他者との違いを知り、自分の感情や意思を表現できるようになると、その子の選んだ人生を歩めるのではないだろうかと感じます。時には1人の時間があり、時には集団で行動したり、年代の違う人と話したり、沢山の経験があることで将来の選択肢が増え、可能性が広がれば良いと希望を持っています。

ある程度自由に責任を持って行動する自主性、人の指示を受け入れ行動する協調性、他者のために行動しようとする優しさ、他者に迷惑をかけないように行動する自制心。できる程度は人それぞれで良いのだと思います。出来る出来ないが人の評価ではなく、何が出来て、何が苦手なのか、楽しい事も嫌な事も経験して、個性を知るために沢山の事に挑戦するのです。個性がわかれば活かすことができます。

様々な経験を繰り返し行うには、お年寄りと一緒の環境はとても良い雰囲気です。何度同じ事をしても怒らず、焦らず、ゆっくり丁寧に付き合ってくれる。付き合う事でお年寄りも気付かないうちに機能低下予防になっています。

将来のことはわかりません。それぞれの人生は異なり、子どものころの教育、訓練に正解は無いのだと思います。どの子供たちも自分らしく人生を楽しめる力を持っているのだと信じています。

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