いろんな人がいて当たり前
おたがいサロンを選んでこられた人は、可能な限りできるだけ、誰でも受け入れるのが基本方針でこれまで実施しています。それはデイサービス、サ付住宅どちらにおいてもその方針です。デイサービスは長くこの形で運営しているので、子どもからお年寄りまで大家族のように過ごし、利用者さん同志が仲が良く、お互いのことを理解しようと友好的です。サ付住宅は定員6名なので、皆さんが優しく家庭的な雰囲気です。認知症の人、身体の不自由な人、比較的お元気な人といろんな人がいます。認知症で話がかみあわなくても、「うん うん そうなの~」と話をきいてくれたり、一つの空間に一緒にいることを楽しもうとしてくれます。それは、利用者さんが基本的にとても優しいということもありますが、スタッフの利用者さんへの対応をみて、人の個性を理解し尊重し、楽しむことが自然と出来上がっているような気がします。スタッフが意図的に利用者と利用者をつなぐ橋渡しの役割になっているのです。とても知的なスキルを必要とします。
ただ、時々それは独りよがりの傲慢な自分だけのエゴなのではないだろうかと、考える時があります。地域には、認知症の人が生活するグループホーム、障がいの児童だけが通うデイサービスなど同じような状態、境遇の人が集い、時を共に過ごしています。そして、専門的な支援を受けることができます。認知症は認知症、障がいは障がいと分けてグループで過ごした方が、当事者にとってそして周囲の人にとって快適な環境なのではないかと、疑問に思うことがありますが答えは出ません。
おたがいサロンは人に対する特定の偏見が無く、人は人、いろんな人がいて当たり前で、それぞれの個性を活かし、お互いに支えあって生活しているという考えが一つの理念になっています。生活を送る施設もいろんな人がいて、お互いに支えあい、譲り合い、一緒に時間を楽しめる環境が良い、それがおたがいサロンが目指す理想です。自然と利用者と職員の間でもお互いさまの支えあいの関係が出来上がっています。
おばあちゃん達の余生や子供たちの成長に合わせたベストな環境をいつも考えすぎてしまうのかもしれません。利用者は自分で利用する施設を選ぶことができます。おたがいサロンが自分に合わなければ他を選ぶでしょう。そんなごちゃまぜの環境でも良いと思って利用してくれる方が集まってくるので、それで良いのかなという結論に至りました。楽しい環境づくりを利用者と一緒に取り組んでいます。
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