共生型サービスの願い

共生型サービスの願い

今年の夏はとても暑かったですね。弊社の施設には、電圧の事情があってクーラーを設置していない場所があり、皆さんやスタッフの体調を心配しながら日々過ごしていました。スタッフは自分の体調を維持することも大変ですが、お年寄りや子どもたちの体調を気遣って業務を行い、他者を思いやる姿は心から尊敬しています。

仏教用語に「自他一如」という言葉があります。自己と他己はひとつのようなものという意味です。
「いのち」はひとりで存在できず、他者とおたがいに関わり合いを持っています。他者を滅ぼすことは、自分を滅ぼすことになり、他者を生かすことが己を生かすことになります。

すべての人はそれぞれの人生に挑戦している尊い存在です。人には良いも悪いもなく、できるできないもなく、日々の挑戦の過程の連続であり、自己の表現の繰り返し。そして自分らしさが創り上げられていくものです。他者の自己表現を応援することが、自分の表現にもなり、一緒に経験を共有して、感情を分かち合う。おたがいに支え合いながら生きていることが当たり前のことだと感じています。人と人の関係には、強い人も弱い人、守る人守られる人はいなくて、みんな公平に自分を表現するチャンスがあり支え合いの関係です。共生型のサービスは、特別なものではなく、当たり前のこと。人を区別すること、弱者にしてしまうことにとても違和感を感じます。
私自身、人の自由を奪ったり、成長の邪魔をしたり、その人の希望を失わせるような行為に対して怒りがあります。モヤモヤとした感情が胸の中でうずまき、その渦をじっと感じて見つめた時に、その怒りの根源には、自分と他者への愛、人への愛があり、その人らしく人生を楽しんでほしいという願いがあります。

共生型のサービスを提供することを通して、一人でも多くの人に自由と希望を実感してもらえる機会を実現し、自由と希望をたくさんの人に届けていきたい、それが弊社の願いです。
人生の最後まで、自分らしく生きたいという願いを叶えられる存在でありたいものです。

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