2022年3月で第13期が終わります 次の船旅は

2022年3月で第13期が終わります 次の船旅は
株式会社 由希 に所属する職員の皆さんへ

第 13 期が終わり、4 月からは 14 期に入り、また新たなフェーズに向かいます。 これまで、何度も、なぜこの事業を始めたのかとよく聞かれます。 私自身が、誰もが自由であるがままで愛される環境に存在していたかった。それが理由です。看護師、教 員として働いていて、病気や障害で家族同士の調和が崩れていたり、親に愛されるために自分の未来を 言いなりにする学生をみているのが悲しかった、少しでも多くの家族同士が感謝しあえる繋がりを支え たいと思いました。 ただ、現在の管理されることが当たり前の社会の中で、あるがままで愛される自由な環境を創り出すの は本当に大変で、もう二度と経験したくないほどの険しい道のりでした。 創業当時の職員は大変苦労したと思いますが私の思いに賛同してくれて、一緒に考えてくれたので頭が 下がります。

最初は、私の理想を伝えることがまず大変でした。言葉では伝わらないので、体験できるような環境をつ くることから始まりました。まずはやって見せて、私がいなくてもできるか試して、の繰り返しでした。 固定資産の初期投資が大きく返済に苦労することになりました。 経営者となった私は、自分は価値がない人間で、誰からも愛されない、ひとりで頑張らないといけない。 未熟で価値のない私が作った会社で働いてくれている人たちを、全力で守らなくてはいけないという責 任感で働き続けてきました。

それが、今では多くの人から選ばれる事業所にまで成⻑しました。 支えてくれる職員、金融機関、たくさんの人に支えられてなんとか 10 年経過し、組織の未来を考える時 間を持てるようになっています。表現できないほどの感謝の思いでいっぱいです。

最近、社⻑の考えていることがわからない、知りたいと言われることがあります。 これまでは、創業者のひらめきと行動力で創り上げてきた組織です。これからは新たな事業よりも、人を 育てられる人を育て、人を育むことが繰り返される仕組みを創りたいと思っています。私の考えは、一人 ひとりの職員が主役となって、自分の個性を活かすために、この法人と仲間を活用し、自分の自己実現を してほしい。 だから、本当のあなたは何をしたいのか、どんな未来を夢見ているのか、ありのままの自分を愛し、勇気 と希望を持って行動に移してもらいたい。 介護にかかわらず、自分の個性を活かして価値を生み出し、その価値が循環するような仕組みを創るこ とができたら、この組織はとても強いものになるでしょう。今でも十分優秀な人材の集団になっていま すが、個性が輝く眩しいくらいの組織にしたいと願っています。

2022 年度 第 14 期の船旅も、皆さんと一緒に体験できたら嬉しいです。
株式会社由希 代表取締役 藤田美智代

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