otagai-salonの記事一覧( 43 )

心のこもった嘘(藤田)(2018.9.22)-Vol.222-
住宅に入居しているおばあちゃん。入居して1年近くたちます。 デイサービスに行き、夕方住宅に帰ると今日がお泊り「1日目!?」になります。毎日が新鮮です。 ある日の夕方も、おばあちゃんからスタッフに声がかかります。 「ちょっと、今日ここに泊まるのに家に電話してくれたかい?」 「大丈夫、電話しておいたよ」とスタッフ。 「誰で...
寛容な心と幸せな空間を守る責任(藤田)(2018.9.21)-Vol.221-
おたがいサロンのお年寄りには、他者を受け入れる心の広さがあります。 歌を口ずさむおばあちゃん。皆が食事をしている間でも、好きな歌を歌っています。今日は特別大きな声。時折笑い声もまじりながら楽しそうに笑顔で歌っています。 周囲で聞いているお年寄りたち。ともすれば「うるさい」「行儀悪い」と思う人もいるかもしれません。 でも...
おやつの準備~児童の成長(藤田)(2018.9.20)-Vol.220-
高校生の児童たち。 おやつの準備が、1人でできるようになりました。 学校から帰ってきて、15時になると自ら動き出します。 その日のお年寄りと子ども達の人数をかぞえ、お皿を出しておやつを選んで盛り付けます。 コップの数も数えて、お茶を入れます。 時々ゆうこさんの、優しい声掛けはありますが、スタッフに言われなくても、手順は...
「やりたい」を実現するための支援(藤田)(2018.9.19)-Vol.219-
短い夏を楽しみたいのは、若い人もお年寄りも一緒です。 食後のデザートを食べたくて、皆でお出かけ。 昼食を残さず食べた後なのですが、大きなパフェをペロッと完食。 私たちよりも食欲があります。食べることは楽しみのひとつ。 やりたいことがあることは、幸せなこと。 その幸せをより感じられるように、そして、なるべく「できた」「楽...
ゆうこさん大活躍(藤田)(2018.9.18)-Vol.218-
夏休みのイベントでも、看板娘のゆうこさんは大活躍。 お会計係、マスコットガールとしてコスプレ姿で登場。 ゆうこさん自身も、ご家族も一緒に楽しんでしまう始末。 96歳は体力的に疲れます。 うちわで肩をトントンしたり、椅子に座って居眠りしたり。 でも何をしていても、そこにいるだけで、周りを穏やかに平和にする偉大な存在です。...
大きな存在~優しさを引き出し広める大女優(藤田)(2018.9.17)-Vol.217-
サロンの中で、一番大きな存在は九〇代以上の長老たち。 人生九〇年も生き抜いてきているので、実は他の誰よりも強いメンタルの持ち主です。 「私は歳だから、何もできないのよ〜」 そんなオーラを全身から放ち、人に手伝ってもらうことを厭わず、涼しい笑顔でのんびり過ごしています。 七〇代八〇代の若手おばあちゃんたちは、スタッフが長...
老化という自然な変化と自由がもたらすジレンマ(藤田)(2018.9.16)-Vol.216-
お年寄りと一緒に生活していると、少しずつ変化しているのを感じます。体力が低下する、認知機能が低下するなどなど、老化による機能低下は少しずつ進んでいます。 この自然な変化に、強く抵抗すると逆にお年寄りの負担になります。夜中のトイレ誘導が、本人にとって良いものなのか、座っていることが体力的に辛いことでは無いのだろうか、食べ...
脳若トレーニング体験(藤田)(2018.9.15)-Vol.215-
デイサービスのお年寄りが、iPadを使った脳若トレーニングを体験。使えるのかどうか、スタッフも本人たちも半信半疑。 当日は他事業所から見学者も数名。なにやら見慣れない人たちがいるし、スクリーンにプロジェクターなどいつもと違う光景。お年寄りは何が始まるのかワクワクです。 NPO法人くるくるネットさんの主催で、福岡県から(...
白花豆の羊羹づくり(藤田)(2018.9.14)-Vol.214-
9月の「おたがいサロンの喫茶店」イベントが開催されました。 いつもお世話になっている(株)アオキ代表取締役 小塩さんをお招きしての「白花豆の羊羹つくり」。 デイサービスのおばちゃん、地域から来てくださった人、ボランティアさんたちが、熱心に話を聞きながら、羊羹づくりに挑戦しました。 材料が無駄にならないように大切に使おう...
地震3日目-9月8日(土)(藤田)(2018.9.13)-Vol.213-
電気が復旧し、ほぼ通常の生活に戻りました。デイサービスにはいつものお年寄りの笑顔が。 「地震すごかったね」 スタッフがお年寄りに話しかけます 「知らないな〜」 「地震?地震なんて無いよ」 「あったよ〜、目覚めなかったの〜?」 「地震はなかったよ。あんたの心が揺れているんだ」 「あんなに揺れたのに、起きないなんてよっぽど...
地震2日目-9月7日(金)(藤田)(2018.9.12)-Vol.212-
夜中のうちに、お隣の建物は電気が復旧しているのに、おたがいサロンは相変わらず停電。 だからこそ、いつもの顔なじみのスタッフと笑える、日常の時間を提供したいと思い、希望者だけデイサービスに来ていただきました。 いつもと変わらないお年寄りの元気な笑顔に、こちらのほうが癒やされます。 電気が復旧しているお隣のデイサービスから...
地震1日目-9月6日(木)(藤田)(2018.9.11)-Vol.211-
夜中の3時に、建物が崩れるのではと思うほどの大きな揺れ。同時に停電し施設内は非常灯の明かりのみになります。地震に気づかなかったのは入居者8名のうち、おばあちゃん2人とおじいちゃん1人。流石です。 地震で目覚めた5名のお年寄りはお部屋から出てきて、驚きを隠せない様子。私と他役員、職員は停電で自宅の中も落ち着かない状況で、...
真剣勝負(藤田)(2018.9.10)-Vol.210-
お仲間同士でオセロが始まりました。 いつも、穏やかでおとなしいお年寄りも、勝負事には真剣です。 勝つか負けるか。できれば勝ちたい。そんな闘志がメラメラと見え隠れ。 でも勝負の途中、あまりの真剣さに忘れてしまいました。 「あれ?私、白だったかい?黒だったかい?」 そしてお互いに、自分の駒を忘れてしまい、終わる頃には白と黒...
施設入所と思いの変化(2018.9.8)-Vol.208-
夏が終わろうとしています。 今年の夏はデイサービス利用者の数名が施設に入所することになり、お別れした人がいました。ほとんどが、一人暮らしのお年寄りで、認知症のために生活に支援が必要な方々です。 10年前の私は、できるだけ住み慣れた家で、家族と一緒に生活することが理想だと感じていました。 でも高齢者住宅を開設し、家族から...
優しい景色(藤田)(2018.9.7)-Vol.207-
ゆうこさんが衣紋掛けを沢山手に持って歩いていると、持ちきれずに近くにいた男の子に助けを求める。 わけも分からずとにかく渡された衣紋掛けを受け取る男の子。 ゆうこさんの手の中の衣紋掛けはどんどん崩れてこぼれていく。 そしてまた、男の子に渡していく。 きっとゆうこさんは男の子に何か良いものをあげているつもり。 男の子は何も...