地震1日目-9月6日(木)(藤田)(2018.9.11)-Vol.211-
夜中の3時に、建物が崩れるのではと思うほどの大きな揺れ。同時に停電し施設内は非常灯の明かりのみになります。地震に気づかなかったのは入居者8名のうち、おばあちゃん2人とおじいちゃん1人。流石です。
地震で目覚めた5名のお年寄りはお部屋から出てきて、驚きを隠せない様子。私と他役員、職員は停電で自宅の中も落ち着かない状況で、夜中にもかかわらず施設の様子を見に来ました。台所はIH調理器なので、停電状態での朝ごはん準備に皆で知恵を絞ります。非常灯の明かりが消える頃には、外が明るくなってきました。
ラジオやネットの情報により、かなり大きな地震で停電は長期化になることを知りました。本日のデイサービスをどうするか検討。電話が不通なので、とりあえず一軒一軒訪問し安否確認をすることに。デイサービスは入浴ができないのでお休みとしました。認知症の方もいるので、夜中に地震があったことを忘れて、なぜ停電なのかと不思議がる利用者さんも。
でも人生経験豊かなので、停電くらいでは動じません。
「懐中電灯があるから大丈夫よ」
そんな飄々とした人たちばかり。一人暮らしで心細いおばあちゃんには、デイサービスに来ていただき、そのまま翌日までお泊まりです。
夕食の支度では、スタッフはガスでご飯を炊いたことがありません。人生経験豊かなおばあちゃんに、お米の水の量をみてもらいガス火の管理をしてもらいました。頼もしい存在です。
午後7時には辺りが暗くなり、夕食後は早々とお部屋に戻りベッドに横になります。時々、余震でガタガタと音がなる度に、ドキドキ。それでも、誰かが近くにいるという安心感で眠れました。
夜空を見上げると、満点の星空でしばらく見とれてしまいます。そんな真っ暗な夜でも、ゆうこさんはマイペース。夜中のマジシャンになり、暗闇で少し遊んで、再びお休みしました。
夜中の4時にスプリンクラーの制御盤から警報音が鳴り響き、慌てましたがバッテリー切れだったようで、そんな未経験の出来事ばかりでした。
(藤田)
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