【解449】社員が失敗した時しかりつけていませんか?誠実に頑張ったことを褒めることが大事です

【解449】社員が失敗した時しかりつけていませんか?誠実に頑張ったことを褒めることが大事です

認知症になると新しいことを覚えるのが難しくなります。
それはとても不自由なことかもしれません。
でも裏を返せば、「毎日が新鮮で新しい出来事に満ちている世界を生きる」こととも言えます。

新しいものに出会うということは、たくさんの可能性を生きることでもあります。
新しいものとの出会いには、恐れや不安もあるかもしれません。でも、それらが緩和され(=スタッフの大事な仕事)、当人にとって安心できる自由な環境になるとき、世界の素晴らしさ、人と人との出会いの豊かさに目を開かれるのかもしれません。

今回は、この記事のゆうこさんの姿から「今を誠実に一生懸命に生きる」ということについて考えてみました。

社員が失敗した時しかりつけていませんか?誠実に頑張ったことを褒めることが大事です


看板娘のゆうこさんの姿を見ていると、本当にたくさんのことを教えられます。

漫然と生きている私たちに、「今」を生きるとはどういうことかを身をもって教えてくれます。
時間がいかに尊いものであるかを、頭ではわかっていても、ついつい無駄にしてしまうのが私たちです。

「あなたは、「今」を精一杯生きていますか?」
そう問われている気がします。

ゆうこさんの行動原理の根底には、「自分に正直で、いつも他者へのあふれんばかりの感謝と思いやり」があります。
「あなたは、誠実に他者と、そして自分と向き合っていますか?」

人それぞれ誠実な努力は異なる

はた目には、ティッシュを片づけようとしているだけに見えますが、ゆうこさんにとっては、大切なお仕事です。自分ができることに全力で取り組んでいます。周りの人が少しでも居心地よく過ごせるように、という気配りです。だから、それを知っているおたがいサロンのスタッフたちは、ゆうこさんが一生懸命になっている大切なお仕事を促す気持ちに対し、心から感謝しつつ、微笑ましく見守っているのです。

人にはそれぞれ与えられている現実が異なります。やれることも違います。能力も違います。得意/不得意も人それぞれ千差万別です。

ひとつ例をあげましょう。お手伝いをしようと、小さな台の上に乗り、お母さんの隣で台所に立つ小さな女の子が、小さなニンジンを一生懸命包丁で切っているとします。大人や料理人がやれば、ほんのちょっとの時間であっという間に終わる作業です。でも女の子は、とてもたくさんの時間を費やしています。時間がかかった割に、大きさはまちまちでお世辞にも上手とは言えません。

そんなとき、この女の子の「仕事」は、「不誠実だった」「意味がなかった」とは言えないはずです。「誠実」にお母さんのためにと、自分でできることをできる範囲で一生懸命に頑張ったのです。

懸命に誠実に働いた人をまず認めることから始める

「誠実さ」や「一生懸命さ」とは、成し遂げた仕事の成果に依存しません。仮に、これが民間企業であった場合でもです。ただ難しいのは、民間企業の場合、常に「仕事の成果」のみならず「効率」や「利益」が優先され、「誠実」で「一生懸命」に働いた人間を断罪してしまう傾向が強いです。

「効率の悪さ」は、あの手この手で改善することができますが、誠実に一生懸命働いた人間をまずは認めてあげることからスタートしなければならないのだと思います。

先ほどの「お手伝いしている女の子」の例に戻ります。もしこの女の子に向かって、「時間かかりすぎ!もっと上手に切れないの!前も教えたでしょ!二度手間になるからもういいよ。あっちでおとなしく遊んでなさい」と、言ってしまったとしたらどうでしょうか。せっかく「お母さんのため」と一生懸命できることを考えて頑張っていたこの子の「誠実さ」には目もくれず、効率だけで断罪してしまったとしたら、その子は、今後、どうなるでしょうか?

他方、「手伝ってくれてありがとう」と女の子の一生懸命さに感謝を示し、「こうやったらもうちょっと上手にできるよ」と教えてあげるとしたらどうでしょう。女の子は、お母さんのためにもっと頑張ろうと思うのではないでしょうか。

それは、会社でも根本的に同じだと思っています。でもそうすると、「いや会社では、〆切や納期を守らせなきゃならない」とかなんとか。でもそれは、役割を振る際、その社員ができるかどうかを見極め、タイムスケジュールも上司がしっかり管理した上で任せなければなりません。それは、母親が、女の子にやってもらったことも教えたこともないのに揚げ物を任せるようなものです。失敗は大やけどという大惨事を招きかねません。だから、失敗してもトータルでフォローできる体制の中でチャレンジさせることが大切です(この話はまた別の機会に書きます)。

受け止められた経験があればこそ、さらに誠実に働こうという意欲もわくというもの。反対に、成果如何で断罪をも辞さないということであれば、頑張った人は、不満を持つようになります。自信を失い出社拒否になり、会社を辞めてしまうかもしれません。いずれにしても、長い目で見ると、会社組織にとっても大きなマイナスになります。

懸命に誠実に働いている者に対し、結果はどうあれ、まずは「よく頑張ったね」です。
(つるっち)

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