おばあちゃんの巾着の中には、シワシワ、ヨレヨレのメモが沢山入っています。 ご家族の名前、電話番号、いつ来るのかなどなど、同じような内容のメモが重なっています。物を紛失することがあっても、このメモだけは肌身離さず持っています。自分のお部屋にいる時には、何度も何度も、そしてじっくりとメモを見返しています。 ご主人が亡くなり...
おたがいサロンってこんな職場( 11 )
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FMびゅー「子育て応援番組ラジこらん」のスタジオに行ってきました。平日はフルタイムで働いている子育て中のママさんたちが、企画、収録している番組です。スタジオには子どもたちが自由に元気に出入りし、ママさんの働いている姿を見守っていました。子どもたちの無邪気さは、眺めているだけで微笑ましく、元気をもらいます。 今回は、小さ...
一人暮らしのおじいちゃん。最近まで入院治療をしていました。退院後、体力回復のためのリハビリで、ぷらっと散歩がてらおたがいサロンに立ち寄り、元気な顔をみせてくれました。 デイの日以外でも、「ちょっと寄ってみようかな」と思ってもらえるのがとても嬉しいです。 久しぶりのデイサービスでは、ゆっくりお風呂に入って午後からお昼寝。...
訪問看護師時代に自宅での看取りを経験させてもらいました。 印象に残っているおばあちゃんがいます。おばあちゃんは100歳近くになり、体力も落ちてきました。入院すると寂しくて大きな声を出すので家族は自宅で看取ることを決意しました。 大好きなご飯を食べ、川の字に布団を敷き、2人の娘さんに挟まれて3人で眠ったその夜。「寂しい」...
ケアを行うスタッフは、何をやりがいと感じているのでしょう。もちろん、一人一人が楽しく、元気に過ごしてくれたら嬉しいと感じます。でも決して人が喜んでいる事の結果や、感謝の言葉や笑顔の見返りを求めてはいません。認知症の人であれば、時には怒鳴られたり、拒絶されたりもすることもあります。それでも仕事が楽しいと感じるのです。 生...
自分で律することができるスタッフを育てるために心がけていることがあります。 自由な環境で、与えられることを待つのではなく、自分で必要な行動をとること。利用者のために助けて欲しい時には自ら助けを求められること。素直に感謝、謝罪ができること。 人の生活、命を預かる仕事は責任があります。だからこそ、利用者のために助けを求めら...
私は田舎の自然の中で育ち、お友達は犬や猫など動物でした。不憫に思った両親は私が小学校に入学する1年前に町の保育所に通わせました。そこには、見たこともない人数の同じ年頃の子供たちがウヨウヨ。しかも、やんちゃな男の子達が先生の言うことを聞かず悪戯しています。天と地がひっくり返るほどのカルチャーショックです。保育所の玄関から...
おばあちゃんの息子さんが遠方から訪問し久しぶりの再会。 でも、その日のうちに、ご家族と会ったことは忘れてしまいます。 夕食後、お土産のお菓子を他の入居者さんと一緒にお茶を飲みながらいただきました。 「おばあちゃんのお子さんから、皆さんにと頂いたのでどうぞ」 スタッフが声をかけながらお菓子を渡します。 おばあちゃんは「ご...
「ゆうこばあちゃん、可愛い、大好き」 児童がおばあちゃんを抱きしめます。 人を愛おしいと思い、人に優しくする心を大切にしたいと思っています。 当たり前のことですが、おたがいサロンの職員は、心から相手を尊敬し、行動に移し、言葉で表現するお手本になれるよう日々努力しています。 (藤田) 正社員/パート募集中 おたがいサロン...
平成21年におたがいサロンが始まった頃は、デイサービスでお泊りを受け入れていました。 共生型であることと、私が看護師ということもあり、医療処置が必要な人を含め、様々な事情を抱えた方がお泊りされました。自分の理想のケアを提供できる場所をつくるために、日中はデイサービスで働き、夜はお泊りのお世話、そして翌日はまたデイサービ...