孤独( 4 )

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施設入所と思いの変化(2018.9.8)-Vol.208-
夏が終わろうとしています。 今年の夏はデイサービス利用者の数名が施設に入所することになり、お別れした人がいました。ほとんどが、一人暮らしのお年寄りで、認知症のために生活に支援が必要な方々です。 10年前の私は、できるだけ住み慣れた家で、家族と一緒に生活することが理想だと感じていました。 でも高齢者住宅を開設し、家族から...
失いたくないもの~お金より大切なもの(藤田)(2018.8.30)-Vol.199-
おたがいサロンを始めた時、お金を儲けることが目的ではなかったので、経営の勉強をしていませんでした。案の定、馬鹿みたいに沢山失敗しました。 良い人も、そうじゃない人も寄ってきて、人を信じてしまう私はそれでお金を失うこともありました。でもお金を失ったことよりも、心の傷のほうが深く残るものです。 以前お世話になっていた金融機...
初めてのお泊りは温泉旅行(藤田)(2018.8.27)-Vol.196-
毎日デイサービスに来ているおばあちゃんがショートステイ(短期入所)を利用しました。初めてのお泊りで、おばあちゃんが混乱しないか心配だったのですが、無事に2泊3日の冒険を終え、久しぶりにデイサービスに元気な笑顔で登場。 「久しぶりだね〜。どこか行ってたの?」 スタッフが聞いてみました。するとおばあちゃんは 「層雲峡と定山...
自分を見つめる時間(藤田)(2018.8.11)-Vol.180-
おばあちゃんの八百屋さんにホテルローヤル取締役の河原さんが来てくれました。その後子ども食堂で一緒にランチと楽しいおしゃべり。そして株式会社アオキ社長の小塩さんからは子ども食堂にジュースとおやつの寄付。小塩さんは出張なので、社員さんがわざわざ届けてくださいました。 この2年ほどで、業種は違いますが、同じ経営者として相談し...
夜のおしゃべりと不安の緩和(藤田)(2018.7.27)-Vol.165-
デイサービスで残業をしていたスタッフが業務終了後一息ついていました。すると、住宅のお部屋から登場したおばあさん。可愛いパジャマ姿です。 「ちょっと、相談したいことがあるんだけど・・・。」 夜に1人になり心配事があると、相談に来てくれます。相談に乗りながらも話はおばあさんの若い頃のお話に。 「こんなこと、あまり人に話した...
大切な宝物(藤田)(2018.7.15)-Vol.153-
おばあちゃんの巾着の中には、シワシワ、ヨレヨレのメモが沢山入っています。 ご家族の名前、電話番号、いつ来るのかなどなど、同じような内容のメモが重なっています。物を紛失することがあっても、このメモだけは肌身離さず持っています。自分のお部屋にいる時には、何度も何度も、そしてじっくりとメモを見返しています。 ご主人が亡くなり...
愛することの幸せ(藤田)(2018.7.11)-Vol.149-
1人で背負う事が当たり前になっている人。 自分が寂しいのかどうかもわからない。 心から信じられる人がいたらどれだけ救われるだろう。 でも、誰かに頼り、心を支えてもらうことが不安になる。 自分を愛し、支えてくれる人なんているはずがない。 孤独になる時の張り裂けそうな胸の痛みを思い出す。 深く悩む経験は、人に優しくなるため...
脳の残存機能(藤田)(2018.7.7)-Vol.145-
ご機嫌でおしゃべりしているゆうこさん。奥のテーブルでは何やらお悩み相談でしょうか。 デイサービスの看護学生の実習で、学生が印象に残ることがあるようです。 「家事動作を利用者さんが自主的に取り組み、自然にリハビリになっていて残存機能の維持、向上になっている」 身体の残存機能は身体を動かすことが大切です。 では脳の残存機能...
身近な平和から(藤田)(2018.6.12)-Vol.120-
家族の間に争いごとがあるのは最も悲しいことのように思います。 帰る場所が無いのは、とても寂しく、心細いものです。 子どもやお年寄り、介護が必要な人を間にして、家族で揉める場面に何度も遭遇しました。 自分の家族のことを振り返ってもそのようなことがありました。仕事上で相談を受けることもあります。大抵は、家族に備わっている互...
看取り~毎日が良い思い出となりますように(藤田)(2018.6.10)-Vol.118-
訪問看護師時代に自宅での看取りを経験させてもらいました。 印象に残っているおばあちゃんがいます。おばあちゃんは100歳近くになり、体力も落ちてきました。入院すると寂しくて大きな声を出すので家族は自宅で看取ることを決意しました。 大好きなご飯を食べ、川の字に布団を敷き、2人の娘さんに挟まれて3人で眠ったその夜。「寂しい」...