思いやる( 14 )

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愛しあう生き方(藤田)(2018.9.29)-Vol.229-
デイサービスに通っているおじいちゃん。 いつも一緒に生活している、おばあちゃんが病気で入院してしまいました。 「ばあさんがいなかったら、もう俺は死んでしまう」 おじいちゃんはしょんぼりしています。 おじいちゃんは若い頃、社会で大活躍してきました。仕事で日本中を飛び回り、天皇陛下に勲章ももらいました。おじいちゃんが家を留...
仕事に対する強い責任感(藤田)(2018.9.27)-Vol.227-
おじいちゃんは、お仕事に対する責任感が強いのです。 のんびりしてはいられません。 ちょっと身体を休めたら、仕事に行かなければなりません。 「さあ、そろそろ私はこれで失礼します」 時計を見ながらそう言って、右手をあげて「じゃ!」 満面の笑顔で出ていこうとします。 いろいろお話を聴いて、身体を休めて貰おうと工夫しますが責任...
寛容な心と幸せな空間を守る責任(藤田)(2018.9.21)-Vol.221-
おたがいサロンのお年寄りには、他者を受け入れる心の広さがあります。 歌を口ずさむおばあちゃん。皆が食事をしている間でも、好きな歌を歌っています。今日は特別大きな声。時折笑い声もまじりながら楽しそうに笑顔で歌っています。 周囲で聞いているお年寄りたち。ともすれば「うるさい」「行儀悪い」と思う人もいるかもしれません。 でも...
大きな存在~優しさを引き出し広める大女優(藤田)(2018.9.17)-Vol.217-
サロンの中で、一番大きな存在は九〇代以上の長老たち。 人生九〇年も生き抜いてきているので、実は他の誰よりも強いメンタルの持ち主です。 「私は歳だから、何もできないのよ〜」 そんなオーラを全身から放ち、人に手伝ってもらうことを厭わず、涼しい笑顔でのんびり過ごしています。 七〇代八〇代の若手おばあちゃんたちは、スタッフが長...
地震3日目-9月8日(土)(藤田)(2018.9.13)-Vol.213-
電気が復旧し、ほぼ通常の生活に戻りました。デイサービスにはいつものお年寄りの笑顔が。 「地震すごかったね」 スタッフがお年寄りに話しかけます 「知らないな〜」 「地震?地震なんて無いよ」 「あったよ〜、目覚めなかったの〜?」 「地震はなかったよ。あんたの心が揺れているんだ」 「あんなに揺れたのに、起きないなんてよっぽど...
地震2日目-9月7日(金)(藤田)(2018.9.12)-Vol.212-
夜中のうちに、お隣の建物は電気が復旧しているのに、おたがいサロンは相変わらず停電。 だからこそ、いつもの顔なじみのスタッフと笑える、日常の時間を提供したいと思い、希望者だけデイサービスに来ていただきました。 いつもと変わらないお年寄りの元気な笑顔に、こちらのほうが癒やされます。 電気が復旧しているお隣のデイサービスから...
地震1日目-9月6日(木)(藤田)(2018.9.11)-Vol.211-
夜中の3時に、建物が崩れるのではと思うほどの大きな揺れ。同時に停電し施設内は非常灯の明かりのみになります。地震に気づかなかったのは入居者8名のうち、おばあちゃん2人とおじいちゃん1人。流石です。 地震で目覚めた5名のお年寄りはお部屋から出てきて、驚きを隠せない様子。私と他役員、職員は停電で自宅の中も落ち着かない状況で、...
優しい景色(藤田)(2018.9.7)-Vol.207-
ゆうこさんが衣紋掛けを沢山手に持って歩いていると、持ちきれずに近くにいた男の子に助けを求める。 わけも分からずとにかく渡された衣紋掛けを受け取る男の子。 ゆうこさんの手の中の衣紋掛けはどんどん崩れてこぼれていく。 そしてまた、男の子に渡していく。 きっとゆうこさんは男の子に何か良いものをあげているつもり。 男の子は何も...
素敵なお母さん(藤田)(2018.9.3)-Vol.203-
さりげなくエプロンを差し出すと 「何?仕事かい?」 と言いながら袖を通し、仕事モードのスイッチが入る二人。 八百屋の店番、高台レストランのウェイトレス、ご飯盛り付けそして茶碗洗となんでもこなす。とても優秀な助っ人です。 二人の仕事ぶりを見ていると、素敵な優しいお母さんだったのだろうなと感じます。 物忘れはご愛嬌。忘れて...