地震3日目-9月8日(土)(藤田)(2018.9.13)-Vol.213-

地震3日目-9月8日(土)(藤田)(2018.9.13)-Vol.213-

電気が復旧し、ほぼ通常の生活に戻りました。デイサービスにはいつものお年寄りの笑顔が。

「地震すごかったね」
スタッフがお年寄りに話しかけます

「知らないな〜」
「地震?地震なんて無いよ」
「あったよ〜、目覚めなかったの〜?」
「地震はなかったよ。あんたの心が揺れているんだ」
「あんなに揺れたのに、起きないなんてよっぽどボケてる」
「地震、いつあったの?」
「ゆうべの11時頃」
「地震あったの?何も覚えてないも〜ん」

記憶が定かではない皆さんは、知ったかぶりをして答える人、わからないことを開き直って答える人、個性豊かに、自分に自信を持って言いたい放題で会話に参加します。

いつもと変わらないお年寄りの存在に心が救われ、助けられているのは私達なのだと改めて感謝の気持ちでいっぱいになります。

たった2日の停電生活ですが、すべてを失い、何もなくなったら、自分は何を選ぶのだろうと自分を見つめ直す時間になります。いろんなこだわりや、しがらみに縛られ自由を失われていることが馬鹿らしくなり、どうせ死ぬならばすべて捨ててしまっても良い、何を怖がっているのだろうと思いました。

今回の災害は、沢山の人に支えられ助けていただき、感謝の気持ちが心に溢れ幸せを実感する出来事となりました。
(藤田)

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