みつこさんは、視力が弱いので一人で目をつぶって座っている時間が多くなってしまいます。 ボランティアのチヨちゃんが、手を握ってみつこさんの大好きな童謡を一緒に歌ってくれています。 なるべく孤立しないように、人のぬくもりを感じられるように、そして自分自身が生きていることを楽しめるように。 歌が聞こえてくると、周囲の人もつら...
孤独( 2 )
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人生は思い通りになりません。 時に投げ出したくなったり、逃げ出したくなったり。 失ったものに引きづられ、結果に執着し、創造に気持ちが向けられず、人生の目標を見失う時期もあります。 「歳を重ねることよりも、人生の目標が無くなることの方が恐ろしい」と話している人がいました。 でも人生を乗り越えてきたお年寄りは、悲しみを受け...
何かを失ったとき、人と別れたときなど、悲しみや不安を感じます。 これまでの人生の中で何度も別れや喪失がありました。経営者になりたての頃は、職員が退職する度に落ち込み、涙していたものです。プライベートでも、手の届かない存在をずっと追い求めていました。 悲しみや喪失感が強いときには、それだけ自分がその人や物に依存していて、...
誰にでも悩みがあります。 家での生活のこと、自由にならない身体のこと、家族のこと、これからの将来のことなどなど。家族にはなかなか打ち明けられないこともあります。 悩みはその人のもの。当事者でなければわかりません。 人の辛さ、苦しさ、悲しさを受け入れ、自分の価値観に当てはめずに、じっくり話を聞くスタッフたち。 心の中の重...
将来、誰もが生活しやすい、お互いに見守り合って、支え合える地域が沢山あると良いなと願っています。 そのために、これまでとは違った社外の活動を始めています。 「社長は何を考えているのかさっぱりわからない」 「お金儲けにもならないことに手を出そうとしている」などなど、身近な人でさえ私の変化に驚き、戸惑い、時には怒りをぶつけ...
自分にしか見えていない将来のイメージがあります。 会社の将来の形。地域の様子。人の成長や人との繋がり。 イメージが実現に近づくように、物にならないかもしれないのですが、今できることはすべて行動に移します。 無駄に感じるようなことでも必ず何かに繋がっているものです。 それは勘と言われればそうなのです。不安が無いかと言われ...
本当の自律とは、相手が自由になれるように、応援できる状態の心であることのような気がします。 人の旅立ちの時に、自分の寂しさ、心の痛みに耐え、人が自由であることを喜ぼうと自分を律することができると思うのです。 その過程は耐えきれないと感じ、とても胸が痛くなり、自分の殻に閉じこもってしまうほどの苦しみを伴うこともあります。...
十勝障がい者支援センター理事長 門屋充郎さんと面会し、これまでの活動についてお話を伺うことができました。精神疾患で入院している方々の地域移行に関して、帯広市は全国でも先進的な取り組みがなされています。諸制度が出来る前から地道に活動をしてこられた方です。現在も厚生労働省の会議などに参加して、障害、疾病当事者の幸せを願って...
函館にある「旭ヶ岡の家」を訪問しました。ミネルバ病院院長の荻野先生が素晴らしいと絶賛していた施設だったので、とても興味があり知人を通して視察依頼。急なお願いにもかかわらず、快諾していただきました。 「旭ヶ岡の家」はフィリップ・グロード神父が創設した施設です。グロード神父は宣教師としてフランスから来日し、八雲、函館の元町...
ある日の洞爺湖。 湖なのにまるで海のような荒々しい波が押し寄せ、水の打つ激しい音がする。 もうすぐ冬。 やりたいことに邁進するのは、楽しいだけではない。 予測されるあらゆる出来事を想像して、乗り越えられるのか覚悟する。 思いもよらぬ崖が立ちはだかるかもしれない。 皆を守れるだろうか。 心を支配しているこの感情は悲しみ?...