孤独( 3 )

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背中を押す優しい手(藤田)(2018.11.26)-Vol.287-
デイサービスに通いだして間もないお年寄りは、まだ自由に過ごす環境になれていません。 1人で座り、皆の様子を見ています。手持ち無沙汰な様子を感じたスタッフは、そっと隣に座り、話しかけます。 今何を感じ、考えているのだろう。何がしたいのだろう。 さりげない会話から、お年寄りの思いを引き出し寄り添います。そして一緒に出来るこ...
創造を楽しむ(藤田)(2018.11.12)-Vol.273-
9年前に自分が看護師として働き続けられる場所を創るために、おたがいサロンを始めました。 経営のことは、何も知らないで、ただただ、自分が働きたい場所をつくる、自分のために試行錯誤です。 9年かけてやっと形ができあがり、やれやれと気が抜けて、さてさて、これからどうしようかな?と悩み続けて半年。社長を誰かに譲る?なんてことも...
ドラえもんになる(藤田)(2018.11.11)-Vol.272-
夜の静寂が心地よくて、「ぼ~」っとしながら将来のイメージを膨らませる毎日。 昼間の会社は賑やかで、お年寄りと遊んでいるのが楽しくて、頑張っているスタッフを見守っているのが嬉しくて、「今」の時間から抜け出せなくなります。 毎日、おばあちゃんたちと遊んでいたら、つるっちから「ダメ社長になれ!」と指示があり、ほそっちから「社...
誰かのため?自分のため?(藤田)(2018.10.2)-Vol.232-
看護師の仕事は安定していて、賃金もそこそこ良く、生活に困ることはありません。 看護学校の教員だった私が 「退職してまで、なぜ、そんなに人のために頑張れるのか?」 と聞かれることがあります。 でも、私はその質問にいつも答えられません。 「人が求めているからやるのか、それとも自分がやりたいからやるのか」 「人が喜ぶからやり...
愛しあう生き方(藤田)(2018.9.29)-Vol.229-
デイサービスに通っているおじいちゃん。 いつも一緒に生活している、おばあちゃんが病気で入院してしまいました。 「ばあさんがいなかったら、もう俺は死んでしまう」 おじいちゃんはしょんぼりしています。 おじいちゃんは若い頃、社会で大活躍してきました。仕事で日本中を飛び回り、天皇陛下に勲章ももらいました。おじいちゃんが家を留...
生きた言霊(藤田)(2018.9.28)-Vol.228-
生きていくって、楽しことだけではなくて、悲しいこと、辛いことも沢山あります。 辛いことがあるから「楽しい」を感じることができるのですが、希望を見失い、人を信じることができなくなり、心を閉ざしてしまったり、1人で孤独に耐えなくてはいけないときもあるものです。 その感情を乗り越えるために時間が必要な場合もあります。いろんな...
心のこもった嘘(藤田)(2018.9.22)-Vol.222-
住宅に入居しているおばあちゃん。入居して1年近くたちます。 デイサービスに行き、夕方住宅に帰ると今日がお泊り「1日目!?」になります。毎日が新鮮です。 ある日の夕方も、おばあちゃんからスタッフに声がかかります。 「ちょっと、今日ここに泊まるのに家に電話してくれたかい?」 「大丈夫、電話しておいたよ」とスタッフ。 「誰で...
地震3日目-9月8日(土)(藤田)(2018.9.13)-Vol.213-
電気が復旧し、ほぼ通常の生活に戻りました。デイサービスにはいつものお年寄りの笑顔が。 「地震すごかったね」 スタッフがお年寄りに話しかけます 「知らないな〜」 「地震?地震なんて無いよ」 「あったよ〜、目覚めなかったの〜?」 「地震はなかったよ。あんたの心が揺れているんだ」 「あんなに揺れたのに、起きないなんてよっぽど...
地震2日目-9月7日(金)(藤田)(2018.9.12)-Vol.212-
夜中のうちに、お隣の建物は電気が復旧しているのに、おたがいサロンは相変わらず停電。 だからこそ、いつもの顔なじみのスタッフと笑える、日常の時間を提供したいと思い、希望者だけデイサービスに来ていただきました。 いつもと変わらないお年寄りの元気な笑顔に、こちらのほうが癒やされます。 電気が復旧しているお隣のデイサービスから...
地震1日目-9月6日(木)(藤田)(2018.9.11)-Vol.211-
夜中の3時に、建物が崩れるのではと思うほどの大きな揺れ。同時に停電し施設内は非常灯の明かりのみになります。地震に気づかなかったのは入居者8名のうち、おばあちゃん2人とおじいちゃん1人。流石です。 地震で目覚めた5名のお年寄りはお部屋から出てきて、驚きを隠せない様子。私と他役員、職員は停電で自宅の中も落ち着かない状況で、...