みんなでドライブしながらスイーツを食べに行った翌週 「この前、喫茶店連れて行ってもらったもんね〜。楽しかったよ〜」 ひとりのおばあちゃんが、話しかけてくれました。 「何食べたの」 そう尋ねてみると 「あそこの喫茶店にはいろいろあるのよ〜、私もよく行くの」 お出かけした楽しい記憶はあるのですが、何を食べたのかは忘れている...
やさしさ( 5 )
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おたがいサロンのお年寄りは飴玉を口に頬張り、お茶をすすりながら世間話に花が咲きます。 「息子たちが遊びに来たら、また来たのかいって言ったらだめだよ。よく来たねって言わないと」 「おばあちゃんは何年生まれ?」 「昭和3年だよ」 「そっかー それなら90歳になるんだね」 「何言ってるの まだ70歳だよ」 「いや〜ボケたね。...
認知症になると新しいことを覚えるのが難しくなります。 それはとても不自由なことかもしれません。 でも裏を返せば、「毎日が新鮮で新しい出来事に満ちている世界を生きる」こととも言えます。 新しいものに出会うということは、たくさんの可能性を生きることでもあります。 新しいものとの出会いには、恐れや不安もあるかもしれません。で...
看板娘のゆうこさんは、毎日が新鮮で、いつも精一杯生きています。 「今、やりたいことは何か」 常に今の時間を大切にして行動しています。 そして基盤にある信念は ・すべてに感謝すること ・自分より人を大切にする思いやりと優しさ ・自分の気持ちに誠実に生きること 善良で、親切で、思いやりがあって、情け深く、利己的にならず、無...
高齢者住宅に入居して1年半が経過したおばあちゃんがいます。 朝は住宅からデイサービスまでスタッフと徒歩で通所。 住宅からデイサービスに来ると気持ちが切り替わり、他利用者さんとの会話に花が咲き、家事の手伝いに積極的になり、自然と心と身体が動きます。 デイサービスが終了して、皆さん帰りの支度になると 「私は今日も泊まり?」...
安心できる環境では、人は自由に伸び伸びと生活できます。やりたいことに集中できるものです。 「共生型」デイサービスでは、お年寄りと児童の関係性が、互いによい影響を与えます。 今日は、この記事(勇気を育てる~共生型デイサービスの魅力(藤田)(2019.5.5)-Vol.447-)から、安心してくつろげる環境がもたらす影響に...
お年寄りが子どもたちと生活を共にする「共生型」デイサービスだからこその微笑ましい風景。 それは、お年寄りにとっても、児童にとっても、よい影響をもたらします(→)。 勇気を育てる~共生型デイサービスの魅力 お年寄りが子どもたちと生活を共にする「共生型」デイサービスだからこその魅力を紹介します。 学校の放課後にサロンに来る...
「共生型」デイサービスは、とても特殊です。福祉業界で仕事をしてきた人にとっても、それまでの経験が通用しない未知の領域と感じてしまうほどに。でもそれは、共生型が正しい在り方で、他の事業所はまちがっているということでは決してありません。福祉業界の人たちの中には、利用者さんたちのために懸命に、努力を惜しまず仕事をしている人が...
共生型のデイサービスに就職したスタッフは介護経験があっても新人同様。 これまでの経験はあまり通用しない、ゼロからのスタートです。 施設での介護経験があるスタッフが打ち明けてくれました。 「今までは(=前の職場)、一人で担当する人数が多くて見守りきれない環境だった。 転ぶのが当たり前のようになり、自分の感覚が麻痺していた...
時間はどんな人間にも平等に与えられています。それをどう使うかは、その人次第。 ゲーテの言葉がふと脳裏をよぎります。 「急がずに、だが休まずに」(ohne Hast, aber ohne Rast) この記事↓から、お年寄りが教えてくれる「今を生きる」ことの大切さについて令和初日は考えてみました。 1.時間は貴重な神様か...