高齢者住宅に入居されているお年寄りがインフルエンザに感染しました。ご自分の安静と他者への感染予防のために、居室で静養していただきます。しかし、インフルエンザであることを忘れてしまうお年寄り。回復してきて元気になってくると安静にはしていられません。 「インフルエンザ流行っているからお部屋で横になっててね〜」 「あ〜、さっ...
認知症( 3 )
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年末年始、デイサービスは12月30日から1月2日までお休み。 高齢者住宅で生活している方は、デイサービスで入浴している人ばかり。31日はほそっちがボランティア出勤で、皆の入浴をお手伝い。いつもは自分の部屋で過ごしている人も、フロアーでおしゃべりしながら入浴の順番待ち。 「今年も、あの世に行けなかった」とつぶやくおじいち...
「さっき食べたばかりじゃない!」「いい加減にしてよね!」そんな喧嘩ばかりでイライラも募る関係が、関わり方をほんのちょっと変えるだけで、こんなにも良好な関係を築くことができる。そんなお話を寸劇でお届けします。 第一幕 「私の財布はどこだ!?」 第二幕 「ご飯はまだかい?」 第三幕 「そろそろ帰らせていただきます」 ...
アルバイトの男子大学生に向かっておばあちゃんが頭をなでなで。 「あんなにちいさかったのに? こんなに大きくなって?」 まるで、息子か孫のように愛おしそうに、なでなで。 若い学生が、可愛くてたまらないおばあちゃんたちが沢山います。 おじいちゃんは、人生の先輩としてこれまでの経験を教えたい思いが強くあります。 歳をとって、...
ペットボトルのキャップを活用した数字パズル。 同じ数字のキャップを探して、埋めていくのですが、それがなかなか時間がかかる。 キャップの数の方が多いので探すのが大変。 キャップを見つめている間に探している数字が何だったか忘れてしまいます。そんな苦労を乗り越えて、同じ数字が見つかった時には、とても嬉しくなって笑顔になります...
おじいちゃんは、お仕事に対する責任感が強いのです。 のんびりしてはいられません。 ちょっと身体を休めたら、仕事に行かなければなりません。 「さあ、そろそろ私はこれで失礼します」 時計を見ながらそう言って、右手をあげて「じゃ!」 満面の笑顔で出ていこうとします。 いろいろお話を聴いて、身体を休めて貰おうと工夫しますが責任...
お年寄りは、自分の記憶の不確かさの中で生活していると時々感じているものです。 「ご飯何食べたかな?」 「お金持ってきたはずなのに財布に入っていないな?」 「今日は何曜日だったかな?」 それでも、自分の「今ある記憶」を細い糸でつないで生活します。 きっと、記憶が確かではないことに、不安があるのでしょう。 「私、時々あたま...
住宅に入居しているおばあちゃん。入居して1年近くたちます。 デイサービスに行き、夕方住宅に帰ると今日がお泊り「1日目!?」になります。毎日が新鮮です。 ある日の夕方も、おばあちゃんからスタッフに声がかかります。 「ちょっと、今日ここに泊まるのに家に電話してくれたかい?」 「大丈夫、電話しておいたよ」とスタッフ。 「誰で...
デイサービスのお年寄りが、iPadを使った脳若トレーニングを体験。使えるのかどうか、スタッフも本人たちも半信半疑。 当日は他事業所から見学者も数名。なにやら見慣れない人たちがいるし、スクリーンにプロジェクターなどいつもと違う光景。お年寄りは何が始まるのかワクワクです。 NPO法人くるくるネットさんの主催で、福岡県から(...
電気が復旧し、ほぼ通常の生活に戻りました。デイサービスにはいつものお年寄りの笑顔が。 「地震すごかったね」 スタッフがお年寄りに話しかけます 「知らないな〜」 「地震?地震なんて無いよ」 「あったよ〜、目覚めなかったの〜?」 「地震はなかったよ。あんたの心が揺れているんだ」 「あんなに揺れたのに、起きないなんてよっぽど...