分かち合う( 13 )

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仕事に対する強い責任感(藤田)(2018.9.27)-Vol.227-
おじいちゃんは、お仕事に対する責任感が強いのです。 のんびりしてはいられません。 ちょっと身体を休めたら、仕事に行かなければなりません。 「さあ、そろそろ私はこれで失礼します」 時計を見ながらそう言って、右手をあげて「じゃ!」 満面の笑顔で出ていこうとします。 いろいろお話を聴いて、身体を休めて貰おうと工夫しますが責任...
大きな存在~優しさを引き出し広める大女優(藤田)(2018.9.17)-Vol.217-
サロンの中で、一番大きな存在は九〇代以上の長老たち。 人生九〇年も生き抜いてきているので、実は他の誰よりも強いメンタルの持ち主です。 「私は歳だから、何もできないのよ〜」 そんなオーラを全身から放ち、人に手伝ってもらうことを厭わず、涼しい笑顔でのんびり過ごしています。 七〇代八〇代の若手おばあちゃんたちは、スタッフが長...
脳若トレーニング体験(藤田)(2018.9.15)-Vol.215-
デイサービスのお年寄りが、iPadを使った脳若トレーニングを体験。使えるのかどうか、スタッフも本人たちも半信半疑。 当日は他事業所から見学者も数名。なにやら見慣れない人たちがいるし、スクリーンにプロジェクターなどいつもと違う光景。お年寄りは何が始まるのかワクワクです。 NPO法人くるくるネットさんの主催で、福岡県から(...
地震3日目-9月8日(土)(藤田)(2018.9.13)-Vol.213-
電気が復旧し、ほぼ通常の生活に戻りました。デイサービスにはいつものお年寄りの笑顔が。 「地震すごかったね」 スタッフがお年寄りに話しかけます 「知らないな〜」 「地震?地震なんて無いよ」 「あったよ〜、目覚めなかったの〜?」 「地震はなかったよ。あんたの心が揺れているんだ」 「あんなに揺れたのに、起きないなんてよっぽど...
地震2日目-9月7日(金)(藤田)(2018.9.12)-Vol.212-
夜中のうちに、お隣の建物は電気が復旧しているのに、おたがいサロンは相変わらず停電。 だからこそ、いつもの顔なじみのスタッフと笑える、日常の時間を提供したいと思い、希望者だけデイサービスに来ていただきました。 いつもと変わらないお年寄りの元気な笑顔に、こちらのほうが癒やされます。 電気が復旧しているお隣のデイサービスから...
地震1日目-9月6日(木)(藤田)(2018.9.11)-Vol.211-
夜中の3時に、建物が崩れるのではと思うほどの大きな揺れ。同時に停電し施設内は非常灯の明かりのみになります。地震に気づかなかったのは入居者8名のうち、おばあちゃん2人とおじいちゃん1人。流石です。 地震で目覚めた5名のお年寄りはお部屋から出てきて、驚きを隠せない様子。私と他役員、職員は停電で自宅の中も落ち着かない状況で、...
施設入所と思いの変化(2018.9.8)-Vol.208-
夏が終わろうとしています。 今年の夏はデイサービス利用者の数名が施設に入所することになり、お別れした人がいました。ほとんどが、一人暮らしのお年寄りで、認知症のために生活に支援が必要な方々です。 10年前の私は、できるだけ住み慣れた家で、家族と一緒に生活することが理想だと感じていました。 でも高齢者住宅を開設し、家族から...
優しい景色(藤田)(2018.9.7)-Vol.207-
ゆうこさんが衣紋掛けを沢山手に持って歩いていると、持ちきれずに近くにいた男の子に助けを求める。 わけも分からずとにかく渡された衣紋掛けを受け取る男の子。 ゆうこさんの手の中の衣紋掛けはどんどん崩れてこぼれていく。 そしてまた、男の子に渡していく。 きっとゆうこさんは男の子に何か良いものをあげているつもり。 男の子は何も...
おばあちゃんのやる気を引き出す子どもたち(藤田)(2018.9.6)-Vol.206-
字を書いて欲しいとスタッフにお願いされたおばあちゃん。 最初のうちは、 「できない、もっと若い人にやってもらいなさい」 とダダをこねていた。 でも女の子が見ている前でいつまでも、大人げないことは言えない。 おばあちゃんは意を決してペンを持ち、上手に字を書いてくれました。 子どもの存在はおばあちゃんのやる気を引き出します...
一人ひとりが大切な存在(藤田)(2018.8.29)-Vol.198-
人の価値は何かができるできないでは決められません。認知症で物事を忘れてしまっても、病気で身体に障害があっても、生活は不自由になるかもしれませんが、それはけして悪いことではありません。 私はお年寄りからどれだけ励まされたことでしょう。 泣きたい時、逃げ出したい時、そんな辛い感情にそっと優しく寄り添い 「大丈夫。今を楽しみ...