震災後、生活が落ち着きつつあります。 高齢者住宅の玄関をふと見ると 本が開いて飾ってありました。 夜勤スタッフがレイアウトしたようです。 優しい心使いに嬉しく感じました。 (藤田)
やさしさ( 12 )
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ゆうこさんが衣紋掛けを沢山手に持って歩いていると、持ちきれずに近くにいた男の子に助けを求める。 わけも分からずとにかく渡された衣紋掛けを受け取る男の子。 ゆうこさんの手の中の衣紋掛けはどんどん崩れてこぼれていく。 そしてまた、男の子に渡していく。 きっとゆうこさんは男の子に何か良いものをあげているつもり。 男の子は何も...
字を書いて欲しいとスタッフにお願いされたおばあちゃん。 最初のうちは、 「できない、もっと若い人にやってもらいなさい」 とダダをこねていた。 でも女の子が見ている前でいつまでも、大人げないことは言えない。 おばあちゃんは意を決してペンを持ち、上手に字を書いてくれました。 子どもの存在はおばあちゃんのやる気を引き出します...
おじいちゃんのお風呂のあと、子どもたちがドライヤーの取り合い。誰が髪を乾かすか。今日は男の子の番。 ドライヤーを近づけすぎて熱くないか、きちんと乾かせるか、スタッフはちょっぴりヒヤヒヤしながら見守る。 男の子は髪の毛を優しくなでている途中で勢い余って「パンパン」と叩き出す。でもおじいちゃんは優しく「たたかないで〜」と言...
今年の「おばあちゃんの八百屋さん」は8月末で終了しました。 沢山の方にご利用していただいて大変感謝しています。皆さんにお会いできたことがとても嬉しいです。 八百屋さんを開催している建物と、おばあちゃんたちが過ごしているデイサービスの建物が別なので、お客さんがいない時は「おばあちゃん不在の八百屋さん」になってしまうのです...
高齢者住宅は、24時間職員が勤務していますが、日曜日はデイサービスがお休みです。本当は事務所に誰もいないはず・・・なのです。 ある日曜日に1人で仕事をしていると、ケアマネが出勤。溜まっている書類業務を整理するために来た様子。 またある日曜日にはデイサービスの職員がパソコンに向かっていました。利用者の介護支援計画を立案中...
おたがいサロンを始めた時、お金を儲けることが目的ではなかったので、経営の勉強をしていませんでした。案の定、馬鹿みたいに沢山失敗しました。 良い人も、そうじゃない人も寄ってきて、人を信じてしまう私はそれでお金を失うこともありました。でもお金を失ったことよりも、心の傷のほうが深く残るものです。 以前お世話になっていた金融機...
人の価値は何かができるできないでは決められません。認知症で物事を忘れてしまっても、病気で身体に障害があっても、生活は不自由になるかもしれませんが、それはけして悪いことではありません。 私はお年寄りからどれだけ励まされたことでしょう。 泣きたい時、逃げ出したい時、そんな辛い感情にそっと優しく寄り添い 「大丈夫。今を楽しみ...
住宅に入居しているお年寄りは1人で外出する機会がありません。職員は、お年寄りの気分転換と体力維持のために、機会があれば一緒に外出します。 年に1度、地域のお祭りがあります。日曜日にちょっと会社に仕事に来たケアマネが、おばあちゃんと一緒にお祭り会場まで散歩してきたとのこと。午後に事務所で仕事に集中していた私は、午前中の出...
毎日デイサービスに来ているおばあちゃんがショートステイ(短期入所)を利用しました。初めてのお泊りで、おばあちゃんが混乱しないか心配だったのですが、無事に2泊3日の冒険を終え、久しぶりにデイサービスに元気な笑顔で登場。 「久しぶりだね〜。どこか行ってたの?」 スタッフが聞いてみました。するとおばあちゃんは 「層雲峡と定山...